
塗料の期待耐用年数のお話しを書かせて頂きました。
「この塗料は14年~16年です」など、Webページやカタログで見かけることがあります。
実際に塗料を選ぶ際には、この「期待耐用年数」を参考にされる方も多いと思います。
では、この年数はどのように決められているのでしょうか?
例えばこんなグラフです。

カタログをよく見ると、塗料が劣化していくグラフが掲載されていることがあります。
そのグラフの片隅に「キセノンランプによる促進耐候性試験」と書かれていることがあります。
促進耐候性試験では、人工的に光や水などを与えて塗膜の劣化を促進させ、光沢保持率などを測定します。
キセノンランプ法は、JIS K 5600-7-7で規定されている試験方法の一つです。
促進耐候性試験機


【写真引用】https://www.boken.or.jp/find_items/industrial_material/car_material/1116/
ここで大切なのは、試験時間をそのまま「屋外で何年」と換算できるわけではないということです。
試験条件や材料によって自然環境との相関は変わりますので、「250時間=1年」というような単純な換算はできません。
では、カタログに記載されている「期待耐用年数」は何なのでしょうか?
これは促進耐候性試験の結果だけで機械的に決まるものではなく、メーカーがさまざまなデータをもとに、次回の塗り替え時期の目安として設定しているものと考えた方がよさそうです。
例えば、SK化研のエスケープレミアムシリコンは、メーカーの公式サイトで期待耐用年数を「14~16年」としています。また、メーカー自身も、地域・立地条件・方角などによって異なる参考値であると説明しています。
一方で、カタログに掲載された促進耐候性試験のグラフを見ると、長時間の試験後でも光沢保持率が高い塗料があります。
SK化研のプレミアムシリコンの例です。


メーカーの期待耐用年数は「14年~16年」とカタログに記載されています。
ここが面白いところです。
「期待耐用年数は14~16年なのに、試験結果を見るとかなり高い性能を維持している。」
では、なぜこのような違いがあるのでしょうか?
ここには、メーカーごとの評価方法や考え方があるのでしょうね。
だからこそ、塗料を比較するときには「○年持つ」という数字だけを見るのではなく、
「どのような試験を行ったのか?」
「何時間試験したのか?」
「その時点で光沢保持率はどのくらいだったのか?」
というところまで見てみると、カタログの見え方が少し変わってきます。
私自身、カタログの期待耐用年数だけを見ていた頃には、ここまで試験結果を気にしていませんでした。
でも、実際にグラフを並べて見てみると、
「おや? この数字、ちょっと面白いな。」
と思う塗料が出てきます。
塗料選びって、こういうところを見始めると結構面白いんですよね。
ここまでの試験結果を見ていると、ちょっと気になる塗料があります。
そう、やり過ぎてしまった塗料です😎
やり過ぎ1 促進耐候性試験


グラフでは、6000時間経過時点でも光沢保持率は92%前後と読み取ることができます。
光沢保持率の一つの目安となる80%を大きく上回っています。
これは、かなり高い数値ですね。
では、この6000時間という結果から、実際の耐用年数はどのくらいなのでしょうか?
……と、気になるところですが、促進耐候性試験の時間を、そのまま実際の屋外での年数に置き換えることはできません。
掲載されているグラフは6000時間までとなっています。
ちなみに、この塗料のカタログに記載されている「期待耐用年数」は13年~16年。
……この数字と6000時間での光沢保持率92%を並べて見ると、ちょっと不思議な感じがします(笑)
「期待耐用年数」は、促進耐候性試験の時間だけで決められているわけではなく、塗料メーカー独自の評価や実績、使用環境など、さまざまな要素を考慮して設定されています。
ですので、6000時間で光沢保持率92%だから「○○年持つ」と単純に判断することはできません。
ただ、それを差し引いても、このグラフを見たときは正直、二度見しました😲
「本当に6000時間?」
と思って、単位と時間を確認したほどです。
よく目にするメーカーの無機ハブリッド塗料でも5,000時間で92%~95%程度。
促進耐候性試験の結果として見ると、かなりインパクトのある数値ですね。
やり過ぎ2 変色抑制
顔料には有機顔料や無機顔料などがあり、それぞれ耐候性や色の安定性に違いがあります。
この塗料では無機系顔料を採用することで、長期間、紫外線などにさらされても色の変化を抑えやすい設計になっています。
スバラシイ✨

やり過ぎ3 遮熱塗料
もう一つ「やり過ぎ」でいる性能が有ります。
えっ! まだやり過ぎているのか!
と、期待にお応えしてお伝えします。
ここ最近、荒っぽい気候になってきましたし、夏場の温度上昇も気になりますよね。
そうなんです、「遮熱塗料」なのです。

どれぐらいの遮熱かというとサイディングでの試験によると・・・。
実験2時間後
表面 64.5度 → 55.3度 温度差9.2度
裏面 47.9度 → 39.3度 温度差8.6度
熱伝導率の低いサイディングでも、これだけ温度差が出るのは興味深い結果ですね。
いくら何でも「やり過ぎ」です。
金属屋根など、違う素材ではどんな結果になるのかも気になります。
こんな「やり過ぎ塗料」を見つけると嬉しくなります。
各塗料メーカー様には、いつも大変お世話になっているので、ここでは商品名は伏せさせていただきます。
ご了承下さいませ。(大人の事情)
そのかわり、お見積をご依頼いただいた際はこの「やり過ぎ塗料」でご提案させていただきます。
やり過ぎ4 価格
もう一つ驚いたのが価格です。
これだけの性能を持ちながら、価格面でも検討しやすい塗料です。

そうなんです、その理由があります。
それを聞かれると「あぁ、ナルホド!」と思われます。
詳しくはお見積提出時に御説明させていただきます。
ぜひ、この「やり過ぎ塗料」も塗料選びの候補に入れてみてください😊





































