塗装の現場では下缶を使います。
下缶(さげかん)というのは、
塗料を小出しにして作業をするときに持ち歩く容器の事です。
言葉にすると難しいですが、
塗料を入れるカンカンです。
この下缶、金属製の物と、ポリ容器の物があり、
プロの世界ではこの下缶を使い分けています。
金属製下缶
ポリ製下缶
主に、金属製の下缶は内容器を入れて
溶剤系の塗料を塗るときに使用します。
下缶に入れる内容器
金属製の下缶には少し角があり、
刷毛に塗料をつけた際、余分な塗料のシゴキがしやすい為です。
ポリ容器製の下缶は、主に水系塗料に使用します。
ポリと水系塗料は密着しないので、
使用後に付着塗料を乾かせば
ペロリと綺麗に剥がす事が出来ます。
修業時代、使い込んで塗料でコテコテになった下缶に、
廃油(刷毛などを洗ったときに出るシンナー)を入れて
よく焼かされました。
焼くと塗料も樹脂なので一緒に焼けてとれてしまうのです。
焼いた下缶は金タワシなどで擦って再利用します。
今では考えられませんね(汗)
DIYで塗装するときなど
使い分けてみて下さいませ。
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