工事の打合せにお伺いしました。
塗装箇所が沢山あり
色決め忘れが無いように
予め部位を示した色決め表作成させて頂きました。
色数が多いので「迷われるかな?」と
思っていたのですが
ほぼ事前に決めておられました。
色決め、工事の説明、近隣挨拶など終えて
次回の準備工事の約束を打合せさせて頂いている際に
お客様からこんな話がありました。
そのお客様は80歳を超えられています。
また、建築関係のお仕事をされていたので、
工事内容の要求もかなりハードルの高いものでした。
今回の塗装工事の為に6件の見積を依頼した、との事。
そのうち、見積を提出した業社は弊社を含めて2社だけだった、との事。
2社の内、もう1社は資料などが無く、見積書だけ届けに来た、との事。
正直、弊社も調査採寸の時に戸惑いました。
と、いうのはお客様が求められている工事をしようと思うと、
大変高額になってしまいす。
また、工事自体が容易に出来る場所ではないので、
輪をかけて高額な見積書になることが直ぐにわかりました。
あと、ご年齢を考えると
塗装工事に高額な費用をかけて頂いてもいいのだろうか。
結局はご要望通りの御見積書を作り提出させて頂きました。
高額かどうかは私が判断することではなく
お客様のご希望にお応えできるかどうか
が大切と考えたからです。
見積提出時は、ご親族も同席頂く事が出来ました。
その際、先のような業者としての率直な思いを述べさせて頂きました。
お客様のお応えはこのような感じでした。
今まで家を大切にしてきた。
なので最後の大きな工事でハードルが高いのはその思いから。
そして人生の最後は大切にしてきたこの家で終えたいから。
その為にも、綺麗な家であって欲しい
との事でした。
私たち業者は、
コスト・保全・色・喜びを主として営業活動をしています。
今回はそれを超えた
お客様の思いで工事のご依頼を頂きました。
大切に工事をお引き渡しできるように努めさせて頂きます。
ありがとうございました。
皆様にとって素敵な一日となりますように。
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