
http://www.koyokagaku.co.jp/shaellac.html より引用
ニス系です。
このラックニス、面白い事に業界によって言い方が異なるんです。
建築業界では「シケラック」
家具業界では「シェラック」
楽器業界では「セラック」
要は、日本語読みしたときの発音の違いです。
細かい事はここでは書きませんが、
超簡単にいえば
ラック貝という動物系の分泌物により作られる樹脂です。
古くからニスとして利用されたり、
接着材として使われたりしています。
天然の物は「フレーク状」で、それをアルコールで溶かして使用します。
色は茶系。
優しい色合いです。
最近では、ウレタン系のニスが主流ですが
この数百年昔から使われているニスもよく使われます。
特に楽器の世界では、
ウレタン系ニスは膜厚があり響きが抑えられ、
ピカピカと綺麗なのですが、高級な楽器には敬遠されます。
その為、価格の高いギターなどは、
「ラッカー仕上げ」(クリアラッカー)される事が多いのです。
ラッカーはウレタン系ニスと比べて耐久性は劣りますが、
塗膜が薄く響きが良いとされています。
実は、手工品と言われる超高級ギターは
膜厚が薄く、素人の方が聞いても、音の違いがわかります。
ただ、乾燥が遅いので扱いにくく(乾燥養生中にホコリが付いたり😅)、
セラックの濃度を下げながら、何度も重ね塗りをします。
最後に布で擦りあげて光沢を出します。
とても上品な仕上りになりますよ。
見比べてみて下さいませ。
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